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2024年5月31日金曜日

海外の素敵な建物や駅舎⑤パリ北駅Gare du Nord駅

前回に引き続き、パリにあるターミナル駅の一つであるパリ北駅 ガール・デュ・ノール

Gare du Nordについて記事にしたいと思います。

パリ東駅の記事のところでご紹介したように

海外の素敵な建物や駅③アルザスへのターミナル駅・パリ東Gare de L'estの駅舎  パリ東駅

 Gare de L'estの近くにある歴史深い駅で、東駅と同様 フランス国鉄SNCFとパリ交通公団の

駅をGare du Nord というそうです。

この駅には、国鉄、近郊列車、パリ交通公団のRER、メトロ、TGVやユーロスターなどの

国際列車が通っていますが、遠距離路線や国際鉄道での駅名はパリ・ノールParis Nordと

いうことです。

この国際鉄道というのは、ユーロスターやタリスやベルリンなどへの夜行列車のことです。

長距離列車や国際鉄道が乗り入れている駅ということでもあり、この北駅は、

ヨーロッパでも最も乗降客の多い駅だそうです。


この写真は2015年の7月初旬にブリュッセルへ行った時の画像ですが、

この時も多くの人たちで混雑していました。

パリ北駅の立地を見てみましょう。

Gare de L'estと同様に Gare du Nord はパリの10区に位置しています。

パリ1区からなどでもタクシーでも30分程度で到着する便利な場所にあります。

ちなみにですが、パリには中央駅というものがありません。例えばミラノなどは

ミラノ中央駅 Centrale などがあるのですが、パリの場合は

目的地に向かってのターミナル駅が6箇所あり、どの方面へいきたいかで出発の駅が決まって

いるといった感じなのです。

このブログの中で、パリ東駅、北駅、サン・ラザール駅、パリ・リヨン駅の4つをご紹介

しましたが(実際に訪れた駅がこの4つなので)ほかにナントやボルドー方面の西部や南西

部へのターミナル駅であるモン・パルナス駅(14区15区)と

オルレアンを経由してボルドーへ、スペインへの夜行列車の拠点であるなどへ行く

オステルリッツ駅(13区)があります。ターミナル駅はこの6つということになります。

1箇所に集中せず、交通網を分散させるという考え方は、渋滞の緩和や駅周辺の開発や地域

の発展ということを考えると効率的なことなののような気がします。

日本(東京)の場合、上野と東京は(ターミナルということまではいかないにしても)

多少は分散されていますが、大部分は東京駅に集中しているような気がします。



脱線してしまいましたが、話を戻したいと思います。



駅構内はTVGやユーロスターなどの乗り場に分かれています。


ホームの案内が掲示板に表示されるため、多くの人たちが掲示板の近くに集まっています。

ブリュッセル南駅・リエージュ・アーヘン・ケルンやゲルン・アムステルダムなどの

行き先を目にすることができます。

TGVはフランス国内 リール=フランドル行き、 近郊列車 TERはクレイユ行き

タリスはブリュッセル南駅行き、ユーロスターはロンドンセントパンクラス駅行きなどの

列車がありますね。

ホームの様子です。アーチ型の柱が連なり、クラシカルなライトが並ぶ趣のあるホームです。

夜のホーム。タリスやDBの列車が見えます。

出発前のユーロスターが止まっています。ロンドンへの国際列車です。

ホームの手前、2階の専用スペースで、チェックインやパスポートチェックなどの手続きが

行われます。


この写真が Hall Londresです。

ホームの話に戻りましょう。SNCFとユーロスターが並んでいます。

TGVと機動車が並んでいます。

タリスとフランス国鉄の機動車が並んでいます。

フランス、ベルギー、オランダ、ドイツの4カ国を結ぶタリス。

王冠マークがデザインされています。


側面にはタリスのマークが施されています。


こちらには、オランダとドイツの最後の?列車と書いてあるようなのですが

理由がよくわかりませんでした。

ご存知の方教えていただけるとありがたいです。


こちらも電車の側面にはタリスロゴがデザインされています。

ちなみにですが、ブリュッセル南駅 Bruxelles Midiはこのような構内。

石造りの優雅な構内です。壁画も素敵ですね。

駅のデザインももちろんですが、内部の素材や広告やロゴや掲示の方法などで

違う国へ来たんだなと実感します。




さらに ちなみにですが ブリュッセルのグランプラス Grand place Bruxelles

駅構内との関連が見えてくる気がします。


この写真は、パリ北駅 Gare du NordからブリュッセルBruxelles Midiへ

そしてブリュッセルBruxelles Midi からケルンKolnへと1日で旅をした時の記録です。


Bruxelles Midi からケルンKolnへは ドイツ国鉄のICEに乗車しました。



電車の前方へ行くことができましたので、流れるような景色を見ていたのですが

確か300km/h以上のスピードは出ていたかと思います。


今回も少し脱線してしまいましたが(駅舎から電車のために??)

パリ北駅Gare du Nordも美しい駅舎でした。

パリ・ターミナル駅6つのうち4つの駅をご紹介してきました。

次回からはまた美しい建物や窓やドアなどに話を戻したいと思います。









2024年5月18日土曜日

海外の素敵な建物や駅舎⑤パリ リヨン駅Gare de Lyonの駅舎

今回もパリにあるターミナル駅の一つ、リヨン方面・南フランス地方への起点駅である

パリ・リヨン駅 Gare de Lyonについて記事にしたいと思います。

フランス国鉄SNCFとパリ交通公団の列車が乗り入れているので、TGVなどの高速列車や

メトロなども通るとても便利なところにある駅です。


外観はバロックとルネサンスが混合した豪華なデザインです。

教会建築のように鐘楼にあたる時計塔の部分も見ることができます。

パリ・リヨン駅はセーヌ川の右岸、パリ12区に位置しています。

セーヌまでも歩いていける距離。また近くには サン・マルタン運河もあり

こちらの運河は地上に出ている部分が大きな池のような形状なので、人々の憩いの場にも

なっています。


上の写真は、新緑の時のサンマルタン運河です。Canal  Saint-Martin

また、パリ・リヨン駅 Gare de Lyonはパリ市内(12区)にありますが、リヨン市にある

駅はリヨン・パール・デューGare de Lyon Part-Dieu という駅名で デザインもモダンな感じ

です。



こちらが リヨンはGare de Lyon Part-Dieuの外観です。開業が1983年と新しい駅なので

このようなデザイン。余談ですが、この頃日本でもポストモダニズムの建築が流行っており

その中にこのようなデザインや色合いの建物も多く見られたように思います


リヨン・パール・デュー Gare de Lyon Part-Dieu のホームは南仏などへの旅の開放感で

満ちています。


向かって右側の貨車でしょうか。多分 良いたびをと書いてあるようです。


リヨン・パール・デュー Gare de Lyon Part-Dieuの構内も観葉植物や足踏み充電器などで

賑やかです。



南西方向トリノの近くのmodane モダーネや北東のリール Lille ブリュッセル南駅

 Bruxelle Midi やニース Nice Ville  そしてパリのリヨン駅 Paris Lyon などへいく

電車があることがわかります。便利な駅ですね。


Lyonにはこんな可愛いトラムも走っています。


リヨンの街についてはまた後日詳しく記事にしたいと思いますが、ローマにも統治されたこ

ともあるシルク産業で栄えたこの街はモダンでもありとても素敵な街でした。

さて 話を本題に戻して パリのリヨン駅の駅舎について記述したいと思います。


駅のオーニングも可愛い いわゆるパリって感じです。


早朝のパリ。リヨン駅 Gare de Lyon やはりリヨン・パール・デューとは趣が異なりますね。


駅の周りも駅と同じようなバロックとルネサンスが混合した豪華なデザインの建物が多く

街並みも調和も取れています。


1855年にパリリヨン鉄道の2代目の駅としてこの地に駅が建てられたそうです。

1900年のパリ万博に合わせて3代目の駅ができたそうですが、ベルエポックの黄金時代を

思い起こさせるようなこの駅のデザインです。





こちらのカフェのデザインなどはまさにベルエポックという感じです。

駅構内を見てみましょう。


駅構内も外光を取り入れ、壁などに装飾を施したおシャレなデザインです。


映画「ニキータ」にも出てきた Le Train Bleu トラン・ブルーがあります。




このカフェもベルエポック調の素敵なデザインながらロヴァンスカラーでコーディネート

されているところが、南仏を彷彿させます。

ホームは青bleuと黄jaine の合計22線。TVGや近郊列車など多くの列車が乗り入れています。


TGVを近くで見てみます。


近郊列車です。

スイス方面へ乗り入れる  TGV Lyriaも見られます。


TGV Lyriaはスイスマークや雪のデザインが施されておりとても目をひく電車です。

一度乗ってみたいなと思いますね。

今回は、パリ・リヨン駅 Gare de Lyonについて記事を書きましたが、同時にパリの歴史も

少し学んでみたいなと思いました。

2024年4月29日月曜日

海外の素敵な建物や駅舎④パリ サン・ラザール駅Gare Saint Lazareの駅舎 モネのサン・ラザール

前回、海外の素敵な建物や駅③アルザスへのターミナル駅・パリ東駅Gare de L'estの駅舎の

記事で、パリのサンラザール駅 Gare Saint Lazareについて触れましたので、今回ちょっと横道

にそれますが、サン・ラザール駅のことを記事にしたいと思います。

海外の素敵な建物や駅③の記事はこちら

サン・ラザール駅の外観はこちら。

オスマン様式の壮大な駅舎です。ノルマンディー地方へのターミナル駅です。

素晴らしく荘厳な駅が、パリの街なか 8区にあるのは素敵なことですね。

オペラ・ガルニエやデパートのラファイエットなどもすぐ近くにあります。


ターミナル駅ですが、パリの賑やかな通りにあるためメトロや近郊線も発着しています。


パリ北西方面への利用客が全体のほぼ9割ということもあり、グランドレベルのホールは

ショップなども多くあり、多くの人で賑わっています。


ノルマンディー方面へのホームへ向かうため、エスカレーターで上階へやってくると

静かで明るいホールがひらけています。

天窓から光が降り注ぎ、駅ピアノやベンチなどが置いてある明るいホールです。


外観からもわかるよう 200メートルという間口の広い駅舎でしたが、奥行きの長いことが

この写真からわかりますね。


ノルマンディー方面へはTGVの発着はないのですが、長距離列車が多く発着しているため

急いでホームに向かう人などで賑わっています。


ルーアンやトロヴィル・ドーヴィル、ル・アーヴル、カーンなどというノルマンディー地方の

都市の名前が並んでいます。

この柱の向こうが、ノルマンデーへの電車のホームです。

パリでは最も古い開業であった、1837年当初は小規模な駅だったそうですがその後拡張され

1854年には14番までホームが増え、1960年代に通常の家電方式となったそうです。

1877年にモネが描いた作品がこちら

出典は 新潮美術文庫のモネ :新潮社 です。

1877年頃は 蒸気機関車が走っていたようです。

モネは1876年末から泊まりがけでこの作品の連作に取り組んだそうです。

「煙や蒸気は大気の相貌を刻々と変化させつつそれ自体の色価を微妙に変えていく時と色の

変数であった」新潮美術文庫のモネ :新潮社 と記されています。

2015年のサン・ラザール駅Gare Saint Lazare モネの時代を思い起こさせます。



ノルマンディー行きの長距離列車はこのように可愛い列車です。

実は この時オンフルールへ行こうとして列車に乗り込んだのですが、途中で発車ホームが

変わっていたことに気が付かず乗り込んでしまったたようで、なんだか変だと話をしていた

ところ私たちのチケットをみたご婦人(フランス人)

が列車が違うことを教えてくださり、慌てて列車から降りて目的地行きを断念したという笑

い話がありました。

失敗談も旅先の経験はいい思い出になりますね。




日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...