これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ
です。
イタリア・ヴェネツイアのパラーディオBasilica di San Giorgio Maggioreの記事
「海外の素敵な建物やアート2 ヴェネツィアのパラーディオ」 で
イル・レデントーレ Chiesa del Santissimo Redentre について
「イスタンブールを訪れた時にみた教会にも通じるものを感じたのですが
この地がビザンチンの文化の影響を受けていたからなのでしょうか?
イスタンブールの建物については また後日ご紹介したいと思いますが
その時に(覚えていたらですが)この建物と比べて改めてみてみたいなと思います。」
と記しましたが、今回は その通じるものを感じた建物 をご紹介いたします。
それは イスタンブールのオルタキョイモスク。
イスタンブールのボスフォラス海峡沿い 観光では必ずと言って訪れる
ドルマバフチェ宮殿の少し北にこの建物は位置しています。
光を捉えるように建てられたバロック調のモスクです。
内部には入らなかったのですが、多分身廊の4面が同形のデザインであり
イスタンブールという土地にバロック調という建物ということで
勝手に私が イル・レディントーレをみた時にこのモスク(ジャーミィ)を
思い浮かべていたのかもしれません。
もともとジャーミィがあったそうですが19世紀に建て直されたということで
バロックになったのかもしれません。
このエリアは イスタンブールの中でもおしゃれエリアのように言われているエリアで
中心地の喧騒とは反対に静かで落ち着いた雰囲気を持ち、すっきりしたカフェやお店などの
ある散歩などしても安心(?)なエリアです。
訪れたのが2016年という年。
前の年にブルーモスク周辺などでのテロなどが相次いで起き、(その時にも航空券を予約して
いた)訪問の計画を3回ほど変更した上でのことでしたので、
実は、街の中を歩く時にはかなり神経を使っていたのです。
それでも、ヨーロッパとアジアを結ぶ歴史ある土地を一度は訪れておきたいとの思いが強く
いろいろ調べた結果「ラマダン」(断食)の期間は比較的安全ではないかと
結論に至り、なかば強硬に訪問した感じでした。
ちなみにですが、ボスフォラス海峡を臨む地に予約をしたホテルは、「ラマダン」時期
ということもあってか かなり閑散としており、朝食時も他のお客様を見かけることも
ないくらいでした。
少し話が逸れてしまいましたが、オルタキョイモスク(ジャーミィ)は「ピンク色のモスク」
と言われるように 中庭などを構成する部分の外壁はピンク色になっています。
ヨーロッパとアジアを結ぶボスフォラス海峡にかかる橋「7月15日巡礼者の橋」
ボスフォラス大橋とオルタキョイモスク そして カモメたち の写真。
オルタキョイの周辺はこのような感じ(現在は多くの人で賑わっていると思います)
アクセサリー屋さんが人気があるようです。
午前中の早い時間だったので カフェなどは開店前ですが、
普段は若い方で賑わっているそうです。
ちなみにオルタキョイ手前のドルマバフチェ宮殿の庭園からはボスフォラス海峡を
臨むことができます。
ここに至るまでの道は普通のヨーロッパの道と同じように緑が美しく静かな佇まいなので、
ここがイスタンブールであることを忘れさせてくれます。
オルタキョイから対岸のアジアサイドを見るとこのように見えます。
なんだかロマンを感じます。
この海峡があったので かつてのオスマンは強大な力を持っていたと聞きますが
私がみた時は 多くの船が行き交い、観光船も行き交い、人々がゆっくり船に乗り
釣りを楽しむという平和な風景でした。