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2024年6月5日水曜日

海外の素敵な窓やドア⑧ リヨンで見かけた素敵な窓やドア

 リヨンにはトラブールtraboule と呼ばれる抜け道や素敵な中庭がありますが、

ローマの植民地として建設された深い歴史がある街ということもあり、

建物や窓やドアのデザインにも特筆すべきことがあります。

トラブールtrabouleを探しながら石畳の小径を歩くと素敵なショップのファサードに

出会いました。


窓両横の壁が石の厚み分のみ深くなっていて、ゆるいアーチの開口に程よい高さのショー

ケースとアイアンの格子。ドアの上には木製のまぐさ。素敵なデザインです。


こちらもアーチ下の欄間部分のアイアンデザインやアーチの石の装飾などに目が

留まります。向かって左のショップなどは手前にランタンなどが並んでいるところも

素敵ですね。


古く趣のあるウインドウやドア。


鋲のついたグリーンのドアや深いブラウンの木製のドア。

異なるショップでも調和の取れたデザインのドアになっています。


お休みの日でしょうか。グリーンの格子のシャッターと同色のドアがコーディネート

されています。


大きさの異なる4連のアーチが並んでします。木製のドアを挟んで白いショーウインドウ。


リヨンではこの色のグリーンの建築パーツを多くみた気がします。

幅広のドア。上部がゆるいアーチ(面をとる程度でしょうか)になっているところなど

計算された美しさがあると思います。


こちらのドアはアーチのついた欄間にトランプのマークがデザインされています。

木製のシックなドアですが、遊び心がありますね。


同じような幅広の木製のブラウンのドアですが欄間部分はクロスの格子となっています。

いろいろなデザインのドアがあるので、家づくりの際のドアデザインのヒントに

なりそうですね。


今回の最後に少しゴージャスなリヨンのドアを。アイアンの欄間だけでなく

両開きのガラスドアのアイアンのデザインも洒落ています。

デザインのヒントにしていただけますと幸いです。

この素敵ななどやドアはこの通りなどで多く見かけました。↑


2024年6月2日日曜日

海外の素敵な建物やデザイン20 リヨンのトラブールla trabouleオシャレな中庭

 今回から フランス・リヨンの素敵な建物などについてに記事にしたいと思います。

リヨンはパリの南東に位置するフランス第2の都市です。古代ローマの時代にガリア地方の

拠点として発展したので、現在でもフルヴィエールの丘では、円形劇場などの古代ローマの

史跡を見ることができます。

私たちには、サン=テグジュベリやポール・ボキューズなどがピンとくるかも

しれませんね。


ローヌ川とソーヌ川という2つの川がリヨンの南東で合流するこの街はこの2つの川に

恩恵を受け発展してきました。




フルヴィエールの丘からはリヨンの街全体を見ることができます。


オレンジ色の屋根が美しい街並みです。


フルヴィエールの丘はこの場所にあります。

この街は、中世からルネサンス時代の面影の残る旧市街(ヴューリヨン Vieux Lyon)と

ローヌ川東側のモダンな高層建物のある新市街という2つの街が美しく混在する都市です。

この歴史深い豊かな街には、トラブール Traboule という名の建物と建物の間の抜け道が

あります。

この抜け道は一つの通りの入り口を入り、通路と中庭を通って別の通りへ出ることが

できるものです。

トラブール Traboule の造られた理由は、絹織物が雨に濡れないよう運べたとか、

遠回りせず他の通りへ出られたなどいろいろあるようですが、

時代によりそれぞれの時代に有効な使い方がされてきたようです。

トラブール Traboule のある建物は実際に人が生活しているところなので、

入ることができないものもありますが、ルネサンス期に作られた有名なトラブールを

観光客のために公開しているところもあります。

リヨン市で観光ガイドとともにトラブール Traboule を見ることのできるツアーも

設定されているそうです。


実際にこのツアーを見かけました。入り口で説明している方がいらっしゃいますね。


この細い入り口が抜け道 トラブール Trabouleへのスタート地点です。

写真向かって左側の柱型のところに金色のプレートが見えますが、このプレートが

トラブール Trabouleのしるしです。


ツアーに参加していませんが、後ろをついて入ってみました。

通路はこの幅。横並び2人というのは少し難しい広さです。


通路を抜けるとこのような中庭が。ルネサンス様式、素敵なローズ色の中庭です。


ルネサンス様式のアーチや階段室となっているアール形状の壁が美しいですね。

こちらの中庭はそれほど広いとは言えないまでも貴重なものです。

こちらのトラブール Trabouleの地図になります。

別のトラブール Traboule へも行ってみましたもで、そちらをご紹介いたします。

先ほどの トラブール Trabouleからは少し北の方、Saint Paul駅の近くにある

Rue Juiverie ジュイヴリ通りにある トラブール Trabouleです。

入り口。門型や上部の壁飾りが素敵ですね。こちらは見学可能です。


MEMORIRE DE LYON と書いてあるプレート。

通路を抜けると明るい中庭がありました。結構広い中庭です。




こちらもアーチや張り出しのアール壁や装飾・モールディングなどがとても素敵です。

外部からの光が壁に美しく映えています。





いえづくりのヒントになりそうな、方杖や窓の配置、手すりなど。




5階たてと6階たての建物を繋いでいることがこの写真でよくわかります。

壁に設けられた手洗いと鉢がどうしても気になるのですが。。。かつて

ローマ法王の直轄であった フランス南東部、アヴィニョンの北東セギュレSeguretと

いう村にこのようなものがあった気がします。(セギュレSeguretについては後日記事に

したいと思います)


とても気になるので近づいてみました。

窓周りの石造りの装飾もローマっぽいですね。






こちらの壁面にもこのような手洗いがあります。






リヨンのトラブール Trabouleは全部で500程度あるそうです。

このように建物と建物を繋いで別の通りに出るというのはロマンを感じますし、

中庭にはその場所での人の営みを感じることができます。

とても貴重な場所を見ることができて、また見ることができるようにリヨン市が

配慮してくださってることに感謝しました。

日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...