前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、
その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、
日本の美しい建物を見ることができます。
大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。
長さ50mを超える建物だそう。江戸城本丸御殿最大の検問所で、同心が常時100人詰めていた
水戸御三家以外の大名は駕籠を下ろされ、ここで検問を受けたそうです。
この同人番所には、大手三の門を警護する与力・同心が詰めていたそうです。
同人番所の屋根瓦の最も高いところには葵御紋の妻瓦があります。
ちなみに大手門手前の大手濠はこのような感じです。
同人番所を右手の方に折れて進むと二の丸地区があります。
自然を残した雑木林や菖蒲園や庭園などのある地区なのですが、菖蒲園の奥の方に
佇んでいるのが諏訪の茶屋という美しい建物です。
現地の案内板によると
「諏訪の茶屋は、元々、明治45(1912)年に皇居の吹上地区に建てられたものです。
その場所に江戸時代に諏訪神社があったことから、諏訪の茶屋という名前がついて
います。昭和43年(1968)に現在の場所に移築されました。」とのことです。
数寄屋風の書院茶室様式の建物となっています。
美しい造作です。開口のデザイン。
残念ながら中に入ることはできませんが、外観を見学するだけでも美しい日本の建築美を
感じていただけるかと思います。

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