前回、海外の素敵な建物や駅③アルザスへのターミナル駅・パリ東駅Gare de L'estの駅舎の
記事で、パリのサンラザール駅 Gare Saint Lazareについて触れましたので、今回ちょっと横道
にそれますが、サン・ラザール駅のことを記事にしたいと思います。
海外の素敵な建物や駅③の記事はこちら
サン・ラザール駅の外観はこちら。
オスマン様式の壮大な駅舎です。ノルマンディー地方へのターミナル駅です。
素晴らしく荘厳な駅が、パリの街なか 8区にあるのは素敵なことですね。
オペラ・ガルニエやデパートのラファイエットなどもすぐ近くにあります。
ターミナル駅ですが、パリの賑やかな通りにあるためメトロや近郊線も発着しています。
パリ北西方面への利用客が全体のほぼ9割ということもあり、グランドレベルのホールは
ショップなども多くあり、多くの人で賑わっています。
ノルマンディー方面へのホームへ向かうため、エスカレーターで上階へやってくると
静かで明るいホールがひらけています。
天窓から光が降り注ぎ、駅ピアノやベンチなどが置いてある明るいホールです。
外観からもわかるよう 200メートルという間口の広い駅舎でしたが、奥行きの長いことが
この写真からわかりますね。
ノルマンディー方面へはTGVの発着はないのですが、長距離列車が多く発着しているため
急いでホームに向かう人などで賑わっています。
ルーアンやトロヴィル・ドーヴィル、ル・アーヴル、カーンなどというノルマンディー地方の
都市の名前が並んでいます。
この柱の向こうが、ノルマンデーへの電車のホームです。
パリでは最も古い開業であった、1837年当初は小規模な駅だったそうですがその後拡張され
1854年には14番までホームが増え、1960年代に通常の家電方式となったそうです。
1877年にモネが描いた作品がこちら
出典は 新潮美術文庫のモネ :新潮社 です。
1877年頃は 蒸気機関車が走っていたようです。
モネは1876年末から泊まりがけでこの作品の連作に取り組んだそうです。
「煙や蒸気は大気の相貌を刻々と変化させつつそれ自体の色価を微妙に変えていく時と色の
変数であった」新潮美術文庫のモネ :新潮社 と記されています。
2015年のサン・ラザール駅Gare Saint Lazare モネの時代を思い起こさせます。
ノルマンディー行きの長距離列車はこのように可愛い列車です。
実は この時オンフルールへ行こうとして列車に乗り込んだのですが、途中で発車ホームが
変わっていたことに気が付かず乗り込んでしまったたようで、なんだか変だと話をしていた
ところ私たちのチケットをみたご婦人(フランス人)
が列車が違うことを教えてくださり、慌てて列車から降りて目的地行きを断念したという笑
い話がありました。
失敗談も旅先の経験はいい思い出になりますね。
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