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2024年1月21日日曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑨ イタリア・ヴェネツイアのパラーディオBasilica di San Giorgio Maggiore

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

イタリア ヴェネツィア venezia にあるアンドレア・パラーディオ Andrea palladio の

作品と写真をご紹介いたします。

ヴェネツィアにはパラーディオの宗教建築が存在しています。

「ルネッサンスの黄昏 パラーディオ紀行」丸善株式会社 渡辺真弓著 香山壽夫監修

からの地図の抜粋です。


外観からだけの写真になりますが

サンマルコ広場からのサン・ジョルジョ・マッジョーレBasilica di San Giorgio Maggiore


地図からも見ていただけるように サン・マルコ広場のすぐ南の海上にある

サン・ジョルジョ島にある聖堂です。

写真は サンマルコ広場 から見たものになります。


ヴィチェンツアにあるパラーディオの作品と同じように ファサードが美しく古代様式の柱や

装飾を持つ 宗教建築だと思います。

前出の著によりますと「長堂式の教会の場合、ファサードの形は高い身廊とその両側の一段

低い側廊に規定され、その形をうまく処理するのは容易ではないが、パラーディオは2種の

神殿正面、すなわち幅が広く丈の低いものと幅が狭く丈の高いものを組み合わせるという

画期的な方法を考え出した」とのことです。

記載のように 高さと間口 の関係がバランスよく、作られているので美しく優美なのだと

思います。


また 同じ著によりますと

この手法が最初に応用されたのは 「サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ」

San Francesco Della Vigna においてなのだそうです。

ムラーノ島などを臨むフェリーに乗船して潟を巡った時に

撮影した写真より サン・フランチェスコ・デッラ・ヴィーニャ  San Francesco Della Vigna 

の鐘楼をご紹介いたします。(写真左はし)

一見 サン・ジョルジョ・マッジョーレBasilica di San Giorgio Maggiore の

鐘楼に似ていますが


近づいて見ると 鐘楼の違いがよくわかります。

ファサードはこのような形です。


サン・ジョルジョ・マッジョーレBasilica di San Giorgio Maggioreと同様に

ヴェネツィアでのパラーディオの重要作品として論じられる イル・レデントーレ

Chiesa del Santissimo Redentre  

1575-1576 に猛威をふるったペストの流行をおさまることを祈願して救世主 Redentre

に奉献する教会として建てられたそうです。

サン・ジョルジョ・マッジョーレBasilica di San Giorgio Maggioreの10数年後に建てられたそうで

ゲーテもその著「イタリア紀行」の中で「遥かに賞賛すべきもの」として評しているそうです。

確かに 完成された美しさを感じますね。


イスタンブールを訪れた時にみた教会にも通じるものを感じたのですが

この地がビザンチンの文化の影響を受けていたからなのでしょうか?

イスタンブールの建物については また後日ご紹介したいと思いますが

その時に(覚えていたらですが)この建物と比べて改めてみてみたいなと思います。

イル・レデントーレChiesa del Santissimo Redentre  のことについては

(アントニオ・パラーディオのヴィラ作品なども)

「ルネッサンスの黄昏 パラーディオ紀行」丸善株式会社 渡辺真弓著 香山壽夫監修

に詳しく記載があります。ご興味のある方にはおすすめの本です。


他に ラ・ロトンダ の入り口近くにある ブックショップのようなところで

購入した本を参考にさせていただきました。

2024年1月8日月曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑧ イタリア・ビチェンツァのパラーディオPalazzo Barbaran da Port 2️⃣

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

前回に引き続き、イタリア ビチェンツァ vizenzaのアンドレア・パラーディオ Andrea 

palladio パラーディオ博物館 Palladio Museum   Palazzo Barbaran da Portの記事2回目です。

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Portは 下はイオニア式 上がコリント式の柱で

飾られた2階建ての館なのですが、(あいにくファサードの写真がないので)

素敵な中庭と柱をご紹介。


こちらの写真の右奥側バルコニー部分とその下部の壮麗な柱や、はねだし下部の装飾など

加えて窓廻りや庇の美しさも際立っています。

前回の続きの博物館内部のパラーディオ作品の模型です。


建物内部がわかるような模型もあります。



パラーディオ博物館 Palladio Museum の模型もあります。


壁面では パラーディオの功績や歴史などが模型や作品とともに紹介されています。


以前建物をご紹介した Palazzo Chiericati パラッツオ・キエリカーティ の模型です。

ファサードいっぱいの「ポルティコ」を作るための用地を公共の広場から割愛してもらう

よう市にお願いをして立派なデザインが保たれたとのことです。

ポルティコが堂々としているため 「建築四書」の中ではこの部分を ロッジアとよんで

いるとのことです。


展示スペースについての案内もあります。

冒頭でご紹介したバルコニーの内部はこのようになっています。

ヴォールト天井、床に大理石を用いられ、窓やドアをインテリアのように設られた

外空間となっています。


反対側から見るとこのように見えます。


最後になりましたが Viceanzaの駅 Stazione di Vicenzaの正面を。


Itinerario Palladioという Palladio作品を辿るルートマップがあります。

ヴィチェンツアはパラーディオの街でした。


2024年1月6日土曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑦ イタリア・ビチェンツァのパラーディオPalazzo Barbaran da Port 1️⃣

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

今回はイタリア ビチェンツァ vizenzaのアンドレア・パラーディオ Andrea palladio 

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Portのことを記事にいたしました。

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Portは 下はイオニア式 上がコリント式の柱で

飾られた2階建ての館です。

ファサードの窓廻りの装飾が他の建物よりゴージャスな感じで、華やかな印象です。

角敷地が不整形なのですが、できる限り左右対称にするためのデザインが取られている

とのことです。

あいにく ファサードの写真が撮れなかったのですが、中庭の素晴らしい柱と装飾部分の

写真を。

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Port




パラーディオ博物館を含むビチェンツァにあるパラーディオ作品所在地の地図になります。

出典:「ルネッサンスの黄昏パラーディオ紀行」丸善株式会社 渡辺真弓著・香山壽夫監修

建物も素晴らしいのですが、内装や展示物、パラーディオの作品の模型などもあります。



内部のギャラリー

ライブラリーなどもあります。

内部もシンメトリーデザインで、床・壁・天井などの装飾が美しいです。


他の部屋の天井も ローマを彷彿とさせるインテリアです。


床の石の貼り方や壁のデザインなども素晴らしいです。


天井のデザイン 


廊下は腰部分下を装飾し、上部は薄いグリーンにレリーフが施されています。

模型をはじめとする パラーディオの作品についての展示のあるスペースより

ラ・ロトンダ La Rotonda (Villa Alimerico Capra)の模型の写真です。


柱上の飾りも忠実に再現されています。

このような模型を見ると自分が学生だったころを懐かしく思い出します。

(自分はこのような立派な建築模型は作れなかったし今も作れませんが。。)

建築を学んでいる方などにとっては とても参考になるのではないのでしょうか。

パラーディオ博物館については、次の回でも他の写真などをご紹介いたします。


2023年11月11日土曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑥ イタリア・ビチェンツァのオリンピア劇場

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物やデザインをご紹介していくシリーズ

です。

第6回目はイタリア ビチェンツァ vizenzaで見たアンドレア・パラーディオ

Andrea palladio の自邸やオリンピア劇場など彼が手掛けた建物のことを記事にいたしました。

第4回、第5回でもご説明させていただきましたが、

Andrea palladioは建築史で最も影響力のあった建築家、初めて建物の設計図を描いて建てた

建築家などとの説明を受けました。

イタリアの1520年代から16世紀末までの美術についてはマニエリスムと呼ばれていますが

この時期に活躍した建築家がAndrea palladioと言われています。


⭐️パラーディオの家  (自邸であったという根拠はないですが)


コルソ・パラーディオ corso Palladioの東端近くに建つこの建物は「パラーディオの家」と

呼ばれ ゲーテの「イタリア紀行」でもその構成の形を讃えられている建物です。

間口は狭いですが高さを強調する装飾のバランスとオーダーが3階床までせせり建っている

ところが素晴らしい品格を醸し出しています。

開口部の大きさと配置など(3階開口と同じサイズの窪みを1階上部に持ってきている)

素敵ですね。


⭐️Palazzo Chiericati パラッツオ・キエリカーティ


この建物が荘厳に見えるのは、実際の敷地が間口に対し奥行きがなかったので

パラーディオが市に対して、公共の歩道として5メートルほど前に出すことをお願いしたと

言われています。そのため、1、2階とも前面ファサード部分が前に迫り出し列柱が美しく

並んでおり、2階中央部に広い空間をとることができたそうです。

上部の彫刻とともにエレガントな様相を呈していますね。

現在は市立美術館として使われているそうです。


⭐️オリンコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro Olimpico


パラーディオ最後の作品 と言われる「木造による古代劇場の再現」オリンピコ劇場

入り口からして ローマの門 を思いおこさせます。

着工後間もなくパラーディオは亡くなったそうです。

古代ローマの劇場を手本にしたそうですが、この劇場は半円ではなく扁平な半楕円形です。


⭐️オリンピコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro  Olimpico 門をくぐると


門をくぐるとローマのような彫像が出迎えてくれます。

外壁も古い煉瓦など 歴史を感じさせてくれます。


⭐️テアトロ・オリンピコ 中に入ると通路には


通路を通ると ギリシャ神話の英雄たちが出迎えてくれます。


⭐️テアトロ オリンピコ オリンピコ劇場 ついに劇場へ。


本物の風景のような遠近感。深い色彩感。

このは フロンス・スケナエという建物のファサードのように作られた固定背景です。

これも全て木造で両側のニッチの中や柱の上には彫像が置かれています。


⭐️


観客席の背後のコリント式柱列も木造だそうです。

柱上の欄干にも彫像が並んでおり 天井の空と相まってローマを彷彿させます。


⭐️テアトロ・オリンピコ オリンピア劇場 前面ステージの下はこのように

ステージ下はこのようにアジャストフロアになっています。

向かって右の壁も正面同様 ニッチないや柱上に彫像があります。

⭐️テアトロ・オリンピコ オリンピア劇場 Il teatro Olimpico


舞台正面を引いて見てみました。

ヴィチェンツァの街はパラーディオを主役とした劇場に見立てられるそうです。

街の中でも狭い道の奥に彼の建築が見えたりしました。


⭐️Stazione FS  Vicenza                        Trenitalia  binario




2023年11月10日金曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑤ イタリア・ビチェンツァ パラーディオ

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

前回④はイタリア ビチェンツァ vizenzaで見たアンドレア・パラーディオ

Andrea palladio によって設計された建築・建物のことを記事にいたしました。

その第2弾になります。

前回    パラーディオのロトンダでもご説明させていただきましたが、

Andrea palladioは建築史で最も影響力のあった建築家、初めて建物の設計図を描いて建てた

建築家などとの説明を受けました。

イタリアの1520年代から16世紀末までの美術についてはマニエリスムと呼ばれていますが

この時期に活躍した建築家がAndrea palladioと言われています。


⭐️パラッツオ・ポルト・ブレガンツェ Palazzo Porto Breganze

コルソ・パラーディオの西側の広場 ピアッツァ・デル・カステッロの南側に建っている

パラッツオ・ポルト・ブレガンツェ Palazzo Porto Breganze

この建物の南側には窓が二つついているだけで、南側の幅が小さいのが気になりますが

実際は奥行きの深い建物でどうやら中庭になっているようです。

窓7つ分の建物として構想されたものが未完

こちらでも 柱 (コリント式の大オーダー)が下部の高い台にそそり立っており

力強い存在感を発しています。

⭐️南東側の近景


近寄って南東側


⭐️


南東側遠景


⭐️ パラッツオ・デッラ・ラジオーネ、ロッジア    Palazzo della Ragione.Loggias


ヴィチェンツァの中央広場はシニョーリ広場  Piazza dei Signori(行政官広場)と

呼ばれています。 

かつての市庁舎である パラッツオ・デッラ・ラジオーネ (市庁舎バシリカ)

  Palazzo della Ragione.Loggiasはこのシニョーリ広場  Piazza dei Signoriに面していて

パラッツオ・デッラ・ラジオーネの向かいに ロッジア・デル・カピタニアート 

Loggia del Capitaniatoが建っています。

建物の位置は、下の地図  出典「Andrea Palladio Vicenza English guide / Marsilio」

7番と15番になります。

ちなみにですが この本は ラ・ロトンダ でコロナ前10ユーロで購入しました。

この地図を見ながらつくづく感じましたことがあります。

コロナの外出規制が終わり外出は自由になりましたが、

円安すぎてまた、ユーロ高過ぎでなかなか海外やヨーロッパへは行けないなと。

また自分も年もとってきたので 多分もう2度とヨーロッパへは行けないかなと思いながら

この記事を書いています。😢

⭐️シニョーリ広場  


右 パラッツオ・デッラ・ラジオーネ(道理の館)左 ロッジア・デル・カピタニアート

市庁舎バシリカ パラッツオ・デッラ・ラジオーネはパラーディオの出世作にあたる建物と

言われています。パラーディオが実際に手掛けたのは表から見える部分で、本体は前の世紀

に建てられたものだそうです。改修工事の設計にあたり色々あったようですが、

(ジュリオ・ロマーニ他の建築家に改修の解決案を打診したとか・・ジュリオ・ロマーニに

ついてはまた後日記事にしたいと思います)バシリカを

古代ローマ風の壮麗な建物にするためにパラーディオはパトロンとローマ旅行をしたと

言われています。

確かに古代ローマの壮麗な建物を彷彿させますね。

古代ローマの建物についてはまた後日記事にしたいと思います。


⭐️パラッツオ・デッラ・ラジオーネ1階内部


⭐️パラッツオ・デッラ・ラジオーネ柱とアーチ



⭐️パラッツオ・デッラ・ラジオーネの柱

ヴェネツィアン・ウインドウ ・・・ アーチの両側に縦長の矩形の開口部がついたもの

⭐️パラッツオ・デッラ・ラジオーネの西側広場


ヴェネツィアン・ウインドウ が わかりますでしょうか。

中央の銅像はアンドレア・パラーディオ。北側を向いて建っています。


⭐️ロッジア・デル・カピタニアート    Loggia del Capitaniato

繊細で装飾的な凱旋門的なデザイン。柱3つ分のアーチ。1階がロッジア 2階が広間に

なっています。

奥に続く総督邸の増築部分 として建てられているそうです。

柱のデザインや装飾部分がとても荘厳 美しいです。

マニエリスム的と評されているそうです。

ビチェンツァのパラーディオの作品についてはまだまだ続きがあります。

2023年11月8日水曜日

海外の素敵な建物やデザイン④イタリア・ビチェンツァ パラーディオのロトンダ 

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

今回はイタリア ビチェンツァ vizenzaで見たアンドレア・パラーディオのラロトンダ

Andrea palladio  永遠のアルカディア La Rotonda のことを記事にいたしました。

Andrea palladioは建築史で最も影響力のあった建築家、初めて建物の設計図を描いて建てた

建築家などとの説明を受けました。

イタリアの1520年代から16世紀末までの美術についてはマニエリスムと呼ばれていますが

この時期に活躍した建築家がAndrea palladioと言われています。

その代表作 la Rotonda

東西南北 どこから見ても同じに見えるよう設計してあります・


⭐️シンメトリーの美しいファサード


1566-1567年に建てられました。エントランス側の外観に圧倒されます。

ここから中に入ってインテリアの見学もできますが、写真撮影はNGのため

外観のみで。


⭐️おそらく北東側からの外観

⭐️東側から





⭐️南側の列柱

列柱とアーチ壁。柱越しに見える像は計算された美しさです。

⭐️西側からファサード方向を見る

南と同じ列柱。アーチの壁も同様。

⭐️南西側外観。

南と西が同じデザインであることがよくわかります。どこから見ても美しいです・

⭐️建物からアプローチ方向を見る。

庭の設計も美しいですね。

⭐️アプローチ方向を見る

彫像やアプローチ壁。

⭐️アプローチの彫像越しにラロトンダをみる。


⭐️アプローチ奥にある売店で買い求めました。


⭐️ゲーテの言葉 

ゲーテのイタリア紀行に 「どこから見ても壮観な景観を呈する建築

とゲーテがパラーディオの建築に圧倒された様子が表現されています。


⭐️ビチェンツァの駅
ビチェンツァは北イタリア ベネト州の真ん中あたりにあります。

駅から ラロトンダの方へはバスが出ています。行きはバスに乗るのが不安だったので

タクシーを利用しましたが 「ラロトンダ」ですぐにわかっていただけました。

建物もそうでしたが街も静かで美しい街です。

日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...