2024年2月28日水曜日

海外の素敵な建物やデザイン12 マントヴァのPalazzo Ducale/Sala del Pisanello

「海外の素敵な建物やデザイン11 イタリア・マントヴァ」の回で 少しだけご紹介した

ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducaleの内部について 記事にしていきたいと思います。

ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducaleの内部の案内図は下の通り


この案内図は ミュージアムショップで求めた 「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electa

より出展させていただきました。


案内図のEntranceから入り順路を進むと 傾斜の緩い階段があります。

勾配なりの窓が可愛いので。

正面に 案内図 3 の部屋のドアが見えてきます。
案内図 3 の部屋は Sala del Pisanello

ここへ入らず右へ折れて 案内図1の部屋に入ります。

案内図1の部屋はSala del Morone

イタリア・ヴェローナの画家 Domenico Moroni の絵が展示してあります。

次の案内図3の部屋は      Sala del Pisanello

Antonio PisanoはPisanelloと呼ばれた中世の画家。

国際ゴシック様式を代表する画家の一人。

ヴェネツイアで活動をしていたそうですが1422年より数年間 マントヴァGian Francesco

 Gonzaga に呼ばれ絵を描いたそうです。


いろいろな角度から写真を撮りました。

このフレスコ画は「騎士物語」Ciclo cavalleresco のフレスコ画とその下絵である

シノビエの断片だそうです。(1969~1972年に発見され修復されたそうです)

美しいフレスコ画です。


案内図5 は Gloria Nuova です。左手の中庭 Courtyard of honorからの光も美しい空間を

引き立たせてくれています。


アルコーブ天井になっている案内図5のGalleria Nuovaにはルネサンス期の絵画が数多く

展示してあります。


こちらはDomenico Maria Canuti


写真にはありませんが Ippolito Costa,Francesco Borgani, Giuseppe Bazzaniなどの絵画が

展示されていました。

次の回では他の部屋もご紹介したいと思います。






2024年2月22日木曜日

海外の素敵な建物やデザイン11 イタリア・マントヴァ

先日TVで放送されていた世界遺産の番組内で、イタリア・フェラーラのことが取り上げられて

いました。ルネサンス期に華開いた公国です。

あいにくフェラーラには訪れたことがないのですが、フェラーラに生まれマントバへ嫁いだ

エステ家のイザベッラ・デステ Isabella d'Este のことを思い出し、フェラーラ同様

ルネサンスの文化の美しさが今も残るマントヴァの美しい建物やインテリアなどを

記事にしてみたいと思います。

イザベッラ・デステ Isabella d'Esteのことは 塩野七生著「ルネサンスの女性たち」新潮文庫

を読み芸術を庇護しそのファッションはイタリアやフランス王宮の女性を魅了したことや歴史

や語学に深い造詣あったなどというところやその潔い生き方に大変興味を持ち、色々とルネサ

ンス期のイタリアについて書かれた本を読んだりしたことがありました。

       (塩野七生著「ルネサンスの女性たち」新潮文庫 の表紙です)


     イザベッラ・デステ Isabella d'Esteの肖像画と言われるデッサンです。

       出典は 塩野七生著「ルネサンスの女性たち」新潮文庫

その彼女が嫁ぎ、様々な芸術を庇護し残したというというマントヴァという街を機会があれば

訪れてみたいと思い、ミラノより日帰りで向かったのでした。


確か ミラノからRegionale 各駅停車のような電車で2時間くらいで到着したかと思います。


マントヴァの街ではバスの利用が便利です。

駅からバスに乗り旧市街方面へ行き、

少し歩くと 多くの人で賑わう エルベ広場 Pallazuo Erbeに到着します。

右手にラジョーネ宮 Palazzo della Ragioneが見えてきました。


左手にはサンタンドーレア・ディ・マンドヴァ聖堂 Bascilia di Sant'Andreaがあります。
改修工事中でしたが とても美しい建物でした。


エルベ広場には 外部の装飾の美しい建物がたくさんありルネサンス期芸術の美しさを

        現在に伝えています。

装飾の美しさで有名なこの建物は The Merchant Houseという名前になっていました。

しばらく進むと ソルデッロ広場 piazza Sordello があります。マーケットなどで人の集う

賑やかなひろばです。

DUCAL PALACE ドゥカーレ宮殿 などの立ち並ぶ広場です。

右手に見えるのが、DUCAL PALACE ドゥカーレ宮殿 です。

正面に見えるのが マンドヴァのドゥオーモ。Doumo/Cattedrale di San Pietro

調和の取れた内部はジュリオ・ロマーニ  のデザインした建物です。

近くで見ると左右対称の美しさが引き立ちます。

横から見た写真です。

このマンドヴァのドゥオーモ。Doumo/Cattedrale di San Pietroを設計した ジュリオ・ロマーニの

家がこのマントヴァの テ離宮 Palazzuo Te の近くにあるというので テ離宮 Palazzuo Teに

行った後立ち寄りました。

他の記事でご紹介したいと思います。


DUCAL PALACE ドゥカーレ宮殿 の建物内部には 床・壁・天井やインテリア・芸術品など

素晴らしいものがありました。

次回より少しずつ記事にしたいと思います。

こういう感じです。今回は少しだけ。。












2024年2月6日火曜日

海外の素敵な建物や駅舎① イスタンブールのシルケジ駅とハイダルパシャ駅


これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物などをご紹介していくシリーズ

のイスタンブール編2回目になります。

今回は シルケジ駅 Sirkeci Gari と ハイダルパシャ駅 Haudarpasa Istasyonu

はじめにシルケジ駅 Sirkeci Gari。

この駅は イスタンブールのヨーロッパ側にあるトルコ国鉄のターミナル駅になります。

1890年に建てられたオリエント急行の終着駅

2016年に訪問した時は両側の建物は改修工事中でした。

映画007シリーズやオリエント急行殺人事件などの舞台にもなったそうです。

ヨーロッパ風の駅舎は華やかな面影と歴史の風格を残しています。

この駅から西に向けて国際列車、国内列車、近郊列車が発着しているそうです。

ロマンを感じますね。


構内にはレトロなレストランもありますが、ラマダン時期だということもあり

駅周辺の人は少ないようでした。

雰囲気のあるホームですね。
ヨーロッパ風の駅舎というのは おそらくビザンチン様式と東欧のような様式が融合している

ようなデザインだからというのでしょうか。。

アーチも極端なビザンチンというのではない気がします。

ホーム反対側です、

通り反対側から。おしゃれな建物ですね。

シルケジ駅は旧市街側のガラタ橋の袂にあります。


地図の出典は 「イスタンブール歴史散歩」澁澤幸子・池澤夏樹著 新潮社

になります。
新市街よりガラタ橋を見るとほぼ正面にイエニジャーミィがあり、その近くにシルケジ駅が

あります。

家にジャーミィは大小のドームからなる、1663年に建設された比較的新しいジャーミィです。

旧市街・新市街・ボスフォラス・金角湾 のいずれからも見ることができます。

次にハイダルパシャ駅をご紹介します。

アジアサイドの南西側 陸地のつき出ているところに。3方を海で囲まれたハイダルパシャ駅

があります。

ヨーロッパサイドからフェリーでアジアサイドのカドキョイへ向かうところで

撮影しました。


ドイツのウィルヘルム皇帝が経済的軍事的援助を得るために当時のスルタンに

この駅を寄贈したそうで、古城を彷彿させるドイツ様式で建てられたそうです。

1908年に完成。 バクダート鉄道始発駅として栄えたそうです。

内部にも入れるそうで、ステンドグラス・タイル・シャンデリアで素敵なデザイン

だそうです。
遠景。遠くからも目を引きますね。

現在もアジアサイド方面への電車の拠点となっているそうです。

機械のある方はぜひ内部も見てきてくだいね。





2024年2月3日土曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑩イスタンブールのモスク・オルタキョイモスク

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

 イタリア・ヴェネツイアのパラーディオBasilica di San Giorgio Maggioreの記事

「海外の素敵な建物やアート2 ヴェネツィアのパラーディオ」  で 

イル・レデントーレ Chiesa del Santissimo Redentre  について

「イスタンブールを訪れた時にみた教会にも通じるものを感じたのですが

この地がビザンチンの文化の影響を受けていたからなのでしょうか?

イスタンブールの建物については また後日ご紹介したいと思いますが

その時に(覚えていたらですが)この建物と比べて改めてみてみたいなと思います。」

と記しましたが、今回は その通じるものを感じた建物 をご紹介いたします。

それは イスタンブールのオルタキョイモスク。

イスタンブールのボスフォラス海峡沿い 観光では必ずと言って訪れる

ドルマバフチェ宮殿の少し北にこの建物は位置しています。


光を捉えるように建てられたバロック調のモスクです。

内部には入らなかったのですが、多分身廊の4面が同形のデザインであり

イスタンブールという土地にバロック調という建物ということで

勝手に私が イル・レディントーレをみた時にこのモスク(ジャーミィ)を

思い浮かべていたのかもしれません。

もともとジャーミィがあったそうですが19世紀に建て直されたということで

バロックになったのかもしれません。


このエリアは イスタンブールの中でもおしゃれエリアのように言われているエリアで

中心地の喧騒とは反対に静かで落ち着いた雰囲気を持ち、すっきりしたカフェやお店などの

ある散歩などしても安心(?)なエリアです。

訪れたのが2016年という年。

前の年にブルーモスク周辺などでのテロなどが相次いで起き、(その時にも航空券を予約して

いた)訪問の計画を3回ほど変更した上でのことでしたので、

実は、街の中を歩く時にはかなり神経を使っていたのです。

それでも、ヨーロッパとアジアを結ぶ歴史ある土地を一度は訪れておきたいとの思いが強く

いろいろ調べた結果「ラマダン」(断食)の期間は比較的安全ではないかと

結論に至り、なかば強硬に訪問した感じでした。

ちなみにですが、ボスフォラス海峡を臨む地に予約をしたホテルは、「ラマダン」時期

ということもあってか かなり閑散としており、朝食時も他のお客様を見かけることも

ないくらいでした。



少し話が逸れてしまいましたが、オルタキョイモスク(ジャーミィ)は「ピンク色のモスク」

と言われるように 中庭などを構成する部分の外壁はピンク色になっています。


ヨーロッパとアジアを結ぶボスフォラス海峡にかかる橋「7月15日巡礼者の橋」

ボスフォラス大橋とオルタキョイモスク そして カモメたち の写真。

オルタキョイの周辺はこのような感じ(現在は多くの人で賑わっていると思います)


アクセサリー屋さんが人気があるようです。

午前中の早い時間だったので カフェなどは開店前ですが、

普段は若い方で賑わっているそうです。

ちなみにオルタキョイ手前のドルマバフチェ宮殿の庭園からはボスフォラス海峡を

臨むことができます。

ここに至るまでの道は普通のヨーロッパの道と同じように緑が美しく静かな佇まいなので、

ここがイスタンブールであることを忘れさせてくれます。

オルタキョイから対岸のアジアサイドを見るとこのように見えます。

なんだかロマンを感じます。

この海峡があったので かつてのオスマンは強大な力を持っていたと聞きますが

私がみた時は 多くの船が行き交い、観光船も行き交い、人々がゆっくり船に乗り

釣りを楽しむという平和な風景でした。











日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...