これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物やデザインをご紹介していくシリーズ
です。
第6回目はイタリア ビチェンツァ vizenzaで見たアンドレア・パラーディオ
Andrea palladio の自邸やオリンピア劇場など彼が手掛けた建物のことを記事にいたしました。
第4回、第5回でもご説明させていただきましたが、
Andrea palladioは建築史で最も影響力のあった建築家、初めて建物の設計図を描いて建てた
建築家などとの説明を受けました。
イタリアの1520年代から16世紀末までの美術についてはマニエリスムと呼ばれていますが
この時期に活躍した建築家がAndrea palladioと言われています。
⭐️パラーディオの家 (自邸であったという根拠はないですが)
コルソ・パラーディオ corso Palladioの東端近くに建つこの建物は「パラーディオの家」と
呼ばれ ゲーテの「イタリア紀行」でもその構成の形を讃えられている建物です。
間口は狭いですが高さを強調する装飾のバランスとオーダーが3階床までせせり建っている
ところが素晴らしい品格を醸し出しています。
開口部の大きさと配置など(3階開口と同じサイズの窪みを1階上部に持ってきている)
素敵ですね。
⭐️Palazzo Chiericati パラッツオ・キエリカーティ
この建物が荘厳に見えるのは、実際の敷地が間口に対し奥行きがなかったので
パラーディオが市に対して、公共の歩道として5メートルほど前に出すことをお願いしたと
言われています。そのため、1、2階とも前面ファサード部分が前に迫り出し列柱が美しく
並んでおり、2階中央部に広い空間をとることができたそうです。
上部の彫刻とともにエレガントな様相を呈していますね。
現在は市立美術館として使われているそうです。
⭐️オリンコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro Olimpico
パラーディオ最後の作品 と言われる「木造による古代劇場の再現」オリンピコ劇場
入り口からして ローマの門 を思いおこさせます。
着工後間もなくパラーディオは亡くなったそうです。
古代ローマの劇場を手本にしたそうですが、この劇場は半円ではなく扁平な半楕円形です。
⭐️オリンピコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro Olimpico 門をくぐると
門をくぐるとローマのような彫像が出迎えてくれます。
外壁も古い煉瓦など 歴史を感じさせてくれます。
⭐️テアトロ・オリンピコ 中に入ると通路には
通路を通ると ギリシャ神話の英雄たちが出迎えてくれます。
⭐️テアトロ オリンピコ オリンピコ劇場 ついに劇場へ。
本物の風景のような遠近感。深い色彩感。
このは フロンス・スケナエという建物のファサードのように作られた固定背景です。
これも全て木造で両側のニッチの中や柱の上には彫像が置かれています。
⭐️
観客席の背後のコリント式柱列も木造だそうです。
柱上の欄干にも彫像が並んでおり 天井の空と相まってローマを彷彿させます。
⭐️テアトロ・オリンピコ オリンピア劇場 前面ステージの下はこのように
ステージ下はこのようにアジャストフロアになっています。