2023年10月8日日曜日

海外の素敵なインテリア①南仏Couvent de Saint Paul de Mosorのキッチン

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵なインテリアをご紹介していきたいと思います。

第1回目は ヴィンセント・ヴァン・ゴッホが1889年5月から1890年5月まで過ごした

南フランス サン・レミ・ド・プロヴァンス(Saint-Rémy-de-Provence)にあるサン・ポー

ル・ド・モーゾール修道院(Couvent de Saint Paul de Mosor)で昔使われていた台所

(かまど)とその隣のギャラリーの写真です。

修道院の住所は 2 VC des Carrières, 13210 Saint-Rémy-de-Provence, France です。


台所中央に煮炊きを行うかまどと換気を行う煙突(おそらく残りでしょうか)があります。

かまどの下の方には 素敵なバーがあり、扉のデザインはかまちデザインとなっています。

扉のつまみも黒色で丸くおしゃれですね。

常備のシャンデリアもアイアン製のフレームにキャンドル型ライトでシンプルながら重厚感があります。


1枚目の写真とは反対方向から見るとこのような感じです。

シンク側でしょうか。壁に調理器具をかけるアイアンバーや棚板、素焼きの壺などまでが

絵のようです。カップボードや収納に使われていたような家具も小さな引き出しがカウンターの高さにあり、使い勝手までもとても良さそうですね。

かまどのアイランド部分の台輪の高さや日本の今のキッチンだと台輪(巾木)が凹んでいるのに対し、出巾木になっているのもとてもおしゃれです。

棚上の小物までも素敵です。


入り口のドア。アールつきドアです。ドア横の小物棚やベンチまでも統一されたデザインになっています。


ゆるいアール付き窓。

煉瓦の暖炉があったらしい場所。薪や下洗いのホーローのシンクもありました。


台所手前のギャラリーには多くのオブジェが展示してありました。

こちらは床が長方形のテラコッタを馬張り。壁は腰部分まで木製のかまちを片とったパネルで、腰から上は明るいイエローの塗り壁です。窓も大きく高い位置からついているので、

(確か)北側に位置するこの部屋にも自然光が降り注ぎ、展示物を美しく演出していました。床や壁の色合いのインテリアコーディネートは、家づくりでも北側のお部屋のコーディネートの参考になりそうですね。


この素敵なインテリアのあるサン・ポール・ド・モーゾール修道院の入り口側の外観はこちらです。


またこの素敵なサン・ポール・ド・モーゾール修道院の南側の外観と中庭の写真はこちらです。

そして黄色い部屋とは


こちらは彼の部屋を再現した部屋に飾ってあったものです。この部屋やこの修道院で約100枚の絵画と150枚のスケッチなどを描いたそうです。

修道院の庭などに多くの絵画が展示してありました。詳しいことは別の記事でご紹介する予定です。

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