2024年3月6日水曜日

海外の素敵な建物やデザイン15 マントヴァのPalazzo Ducale/Sala dello Zodiaco

今回は イタリア・マントヴァ ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducaleにある素敵なお部屋

Sala dello Zodiaco(Room of Zodiac)ほかについて記事にしていきたいと思います。


まずは 前回の案内図6のホール 「鏡の間」Galleria degli Specchi の近く案内図10の部屋

Sala del Crogiola   坩堝の部屋  をご紹介いたします。

こちらの部屋には、肖像画が数多く展示されています。

向かって右側が ラウーラ・デステ Laura d'Este

向かって左側が ミランドラ公爵アレッサンドロ・ピコ の肖像画です。

ヴェネツィアで活躍し、マントヴァに呼ばれたサンテ・ペランダ Sante Peranda(1566−1638)

の作品です。

肖像画といった芸術品もそうですが、鏡やテーブルなどの家具も大変素晴らしく、

一眼でも見る価値があります。



ここで、前回までにもご紹介した、ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducale の案内図を

ご紹介いたします。

この案内図は ミュージアムショップで求めた 「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electa

より出典させていただきました。


案内図6の「鏡の間」Galleria degli Specchi より少し間口の狭いホールの方へ曲がると

案内図29の Corridoro del Mori (Corridor of the Moors)  ムーア人の廊下 

 へ行くことが出来ます。

アントニオ・マリア・ヴィアーニ Antonio maria Viani(1540-1629)

により制作されたフレスコ画の天井がとても美しいです。

アントニオ・マリア・ヴィアーニ Antonio maria Viani(Cremona.  1540-1629)はルネサンス期の

イタリアの画家兼彫刻家。ヴィチェンツォ1世ゴンザガ公爵に招かれ宮廷画家として

このギャラリーの内装を手掛けました。Capuaでも働いたそうです。

天井はもちろん 壁の装飾も絵画のように美しいですね。

カンヴァスに描きたいイメージを形にしたような壁だと思います。

Corridoro del Mori (Corridor of the Moors) をさらに進むと 案内図33のSala dello Zodiaco

(Room of  the Zodiac) 「星座の間」 へ到着します。


 こちらの部屋も内装がとても素敵ですが、やはり圧巻なのは天井。


天井全体に星座が描かれており、優雅に夜星空を眺めているような、また神話の世界に

飛び込んだような気持ちになります。

中央には戦車に乗った女神様の姿が見られます。



この天井画は1578年 マントヴァ公爵グリエルモ1世ゴンザーガ(Mantua1538-1587)

の指示で、ロレンツォ・コスタ・イル・ジャーヴァネ Lorenzo  Costa il Giovane

( the Younger)(Mantua1537-1583)によって

フレスコ画とスタッコ彫刻でつくられたそうです。

マントヴァを訪れる機会がありましたら、この美しい部屋をぜひ見ていただきたいです。





2024年3月4日月曜日

海外の素敵な建物やデザイン14 マントヴァのPalazzo Ducale/Galleria degli Specchi

今回も イタリア・マントヴァ ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducalの内部について

記事にしていきたいと思います。


ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducalの内部の案内図は下の通りです。

この案内図は ミュージアムショップで求めた 「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electa

より出典させていただきました。


前の記事で案内図7のSala degli Arcieriの部屋をご紹介いたしましたが、7の部屋を出ると

案内図6のホール 「鏡の間」Galleria degli Specchi を みることができます。

1778年から1779年にGiacondo Alberelli の監督の元 創られたとのことです。


「鏡の間」 Galleria degli Specchi は モンテヴェルディのオペラ「オルフェオ」が

初演されたホールで、ヴェネチアンガラスで作られた鏡が張り巡らせられています。

天井の左右に描かれた馬車、ホールに立った人が歩き出すと、馬が方向を少しずつ変え、

最終的には馬車が逆を向く、透視図を利用した視覚のトリックだそうです。


Jacopo Borbone,Karl Saunter, Anton Maria Vianiなどの作品が散りばめられています。


このホールは、当初は Cortile d'Onore (courtyard of honor) に面した閉じられた空間

だったそうです。



次のお部屋は案内図6のホールの近く、案内図11 Sala di Amore e Psiche の部屋です。

  愛と精神 プシケ:愛の神エロスに愛される娘 ということでしょうか。。


パルマ・イル・ジョヴァーネ  Palma il Giovano.    1548-1628   Venezia

サンテ・ペランダ                            Sante Peranda           1566-1638  Venezia     

アゴスティーノ・コメーリオ        Agostino Comerio    1784-1829  Locate

の作品があります。
案内図12のお部屋です。

正面に見えるのが、ジョルジョ・アンセルミ Giorgio Anselmi (Cavriana 1722-1797)の 

「オーストリア女帝マリアテレジアの肖像」

他に「大地の寓意」  「火の寓意」などもみることが出来ます。
下の作品はジョルジョ・アンセルミ  Giorgio Anselmi. の「空気の寓意」という作品。

空気を擬人化した女神ユノ を描いた作品だそうです。
Ducal palaceドウカーレ宮殿には500以上の部屋があると言われています。

ルネサンス期の芸術などにご興味のある方にはおすすめの場所です。



日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

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