2024年3月1日金曜日

海外の素敵な建物やデザイン13 マントヴァのPalazzo Ducale/Sala degli Arcieri

前回に続きイタリア・マントヴァ ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducalの内部について

記事にしていきたいと思います。

ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducalの内部の案内図は下の通りです。



この案内図は ミュージアムショップで求めた 「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electa

より出展させていただきました。

案内図7の部屋  Sala degli Arcieri. (Room of Aechers)


右手に見えるのが、ルーベンスの三位一体 を礼拝するゴンザーガ家の人々 

Peter Paul Rubens : Santissima Trinita altarpiece 

ルーベンスがイタリアに滞在した時期があり その時にこのゴンザーガ家のために

描いたそうです。

「THE DUCAL PALACE MANTUA」ElectaよりPeter Paul Rubens : Santissima Trinita altarpiece 

絵画以外の室内の装飾も一見の価値があります。

入り口のドアやその廻りのモールディングも室内の石などとデザインが統一されています。



この部屋の天井も素晴らしく 17世紀のクレモナ出身、アントニオ マリア ヴィラーニ 

Antonio Maria Viani が手掛けたそうです。

長くミュンヘンで仕事をしていたそうですが、マントヴァに呼ばれ1592年から亡くなるまでの

1630年まで滞在し、画家としてだけでなく 建築家としても活躍したそうで、この素晴らしい

天井はマニエリスムの中期ヨーロッパスタイル「auriculart」として知られているそうです。



天井の下にはカーテンに隠れた馬の脚がモチーフとなった騙し絵が描かれています。

                 美しい部屋ですね。

次に 案内図8の部屋 Sala di Giuditta. (Room of Judith)

ユーディットの書より4つのシーンが描かれています。

ナポリ出身で ヴェネツイアで活躍した画家 Pietro Mango によって描かれました。

こちらの部屋にも美しい天井があります。


クルーシブル 坩堝をモチーフ、象徴とした デザインとなっています。


ユーディットはユダヤの伝説上の英雄だそうですが、アッシリア軍の総大将を誘惑して殺し

イスラエルを救ったと言われているのですが、その  Assyrian Camp の絵が下になります。


「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electaより画像を添付させていただきました。

この宮殿には 本当に美しい天井や装飾が数多くあります。

数回に渡りますが また引き続きご案内させていただきたいと思います。

2024年2月28日水曜日

海外の素敵な建物やデザイン12 マントヴァのPalazzo Ducale/Sala del Pisanello

「海外の素敵な建物やデザイン11 イタリア・マントヴァ」の回で 少しだけご紹介した

ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducaleの内部について 記事にしていきたいと思います。

ドゥカーレ宮殿 Palazzo Ducaleの内部の案内図は下の通り


この案内図は ミュージアムショップで求めた 「THE DUCAL PALACE MANTUA」Electa

より出展させていただきました。


案内図のEntranceから入り順路を進むと 傾斜の緩い階段があります。

勾配なりの窓が可愛いので。

正面に 案内図 3 の部屋のドアが見えてきます。
案内図 3 の部屋は Sala del Pisanello

ここへ入らず右へ折れて 案内図1の部屋に入ります。

案内図1の部屋はSala del Morone

イタリア・ヴェローナの画家 Domenico Moroni の絵が展示してあります。

次の案内図3の部屋は      Sala del Pisanello

Antonio PisanoはPisanelloと呼ばれた中世の画家。

国際ゴシック様式を代表する画家の一人。

ヴェネツイアで活動をしていたそうですが1422年より数年間 マントヴァGian Francesco

 Gonzaga に呼ばれ絵を描いたそうです。


いろいろな角度から写真を撮りました。

このフレスコ画は「騎士物語」Ciclo cavalleresco のフレスコ画とその下絵である

シノビエの断片だそうです。(1969~1972年に発見され修復されたそうです)

美しいフレスコ画です。


案内図5 は Gloria Nuova です。左手の中庭 Courtyard of honorからの光も美しい空間を

引き立たせてくれています。


アルコーブ天井になっている案内図5のGalleria Nuovaにはルネサンス期の絵画が数多く

展示してあります。


こちらはDomenico Maria Canuti


写真にはありませんが Ippolito Costa,Francesco Borgani, Giuseppe Bazzaniなどの絵画が

展示されていました。

次の回では他の部屋もご紹介したいと思います。






日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

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