2024年4月29日月曜日

海外の素敵な建物や駅舎④パリ サン・ラザール駅Gare Saint Lazareの駅舎 モネのサン・ラザール

前回、海外の素敵な建物や駅③アルザスへのターミナル駅・パリ東駅Gare de L'estの駅舎の

記事で、パリのサンラザール駅 Gare Saint Lazareについて触れましたので、今回ちょっと横道

にそれますが、サン・ラザール駅のことを記事にしたいと思います。

海外の素敵な建物や駅③の記事はこちら

サン・ラザール駅の外観はこちら。

オスマン様式の壮大な駅舎です。ノルマンディー地方へのターミナル駅です。

素晴らしく荘厳な駅が、パリの街なか 8区にあるのは素敵なことですね。

オペラ・ガルニエやデパートのラファイエットなどもすぐ近くにあります。


ターミナル駅ですが、パリの賑やかな通りにあるためメトロや近郊線も発着しています。


パリ北西方面への利用客が全体のほぼ9割ということもあり、グランドレベルのホールは

ショップなども多くあり、多くの人で賑わっています。


ノルマンディー方面へのホームへ向かうため、エスカレーターで上階へやってくると

静かで明るいホールがひらけています。

天窓から光が降り注ぎ、駅ピアノやベンチなどが置いてある明るいホールです。


外観からもわかるよう 200メートルという間口の広い駅舎でしたが、奥行きの長いことが

この写真からわかりますね。


ノルマンディー方面へはTGVの発着はないのですが、長距離列車が多く発着しているため

急いでホームに向かう人などで賑わっています。


ルーアンやトロヴィル・ドーヴィル、ル・アーヴル、カーンなどというノルマンディー地方の

都市の名前が並んでいます。

この柱の向こうが、ノルマンデーへの電車のホームです。

パリでは最も古い開業であった、1837年当初は小規模な駅だったそうですがその後拡張され

1854年には14番までホームが増え、1960年代に通常の家電方式となったそうです。

1877年にモネが描いた作品がこちら

出典は 新潮美術文庫のモネ :新潮社 です。

1877年頃は 蒸気機関車が走っていたようです。

モネは1876年末から泊まりがけでこの作品の連作に取り組んだそうです。

「煙や蒸気は大気の相貌を刻々と変化させつつそれ自体の色価を微妙に変えていく時と色の

変数であった」新潮美術文庫のモネ :新潮社 と記されています。

2015年のサン・ラザール駅Gare Saint Lazare モネの時代を思い起こさせます。



ノルマンディー行きの長距離列車はこのように可愛い列車です。

実は この時オンフルールへ行こうとして列車に乗り込んだのですが、途中で発車ホームが

変わっていたことに気が付かず乗り込んでしまったたようで、なんだか変だと話をしていた

ところ私たちのチケットをみたご婦人(フランス人)

が列車が違うことを教えてくださり、慌てて列車から降りて目的地行きを断念したという笑

い話がありました。

失敗談も旅先の経験はいい思い出になりますね。




2024年4月23日火曜日

海外の素敵な建物や駅舎③アルザスへのターミナル駅・パリ東駅Gare de L'estの駅舎

ストラスブーグやコルマールなどのアルザス地方へTGVなどの高速列車で移動する場合、

パリ東駅 Gare de L'estが起点、ターミナル駅となります。

パリにはブリュッセルなどへの起点パリ北駅Gare de Nordやニースなどへの起点パリリヨン駅

Gare de Lyonやノルマンディー方面へのモンパルナス駅 Gare Montparnasse

などのターミナル駅がありますが、今回はパリ東駅の美しい駅舎について記事にしたいと思

います。


パリ東駅は地図でもわかるようパリ北駅のすぐ近くにあります。

パリ東駅は、パリの東側に位置しているというわけではなく東方面への列車のターミナル駅

であるということになります。

1849年の開業ということもあり、大変歴史ある優雅な建物です。


第一次世界大戦の初めの頃、多くの兵士が西部戦線に向けて出征した様子を描いた

Albert Herterによる絵画が1926年以降、この駅にかけられています。

日本だとこのようなタイプの絵が駅舎などに残されることはあまりないように感じるのです

が、ヨーロッパなどではご先祖様などを敬う思いが強いのだと感じてしまいます。


ホームが30線あるというこの駅はとても広い駅です。

TGVなどの長距離列車の開業は2007年と割と新しい駅。写真当時は2015年ですので、

開業から10年未満でTGVに乗車できたことを少し嬉しく思います。

駅の周辺の写真を少しご紹介いたします。


駅前には広い道路が通っており、瀟洒な建物が多く目につきます。


近くに北駅や東駅があるためか、素敵な建物が並んでいます。


集合住宅などもおしゃれですね。


北駅方面を見てみましょう。1階はカフェなど、他はオフィスなども多いようです。

ターミナル駅の近くということで、活気のあるエリアのように思われます。

駅の中やホームを見てみましょう。

駅構内は屋根から光が差し込む明るい構造となっています。

おしゃれなお土産物屋さんやカフェなどのショップ、中央部にはベンチなどもあり

ゆったりとした時間が流れています。


ルクセンブルグ、ミュンヘン、ベルリン、ストラスブーグ、ナンシー、キュルモン、

サン・ディジェなどへいく列車 一部は高速列車のTGVの案内が見られます。


改札の写真です。チケットを通す機械がたくさん設置されています。

東京駅などとは違い、改札が1ヶ所で機械がズラーっと並んでいるので

面白いなと思ったりします。東方面の列車のターミナル駅ということなので

このような景色を見ることができるのですね。

次はホームの様子です。


日本と異なりホームで待つ人が少ない、いないのは、列車到着間際に掲示板にホームが

表示されるからで、表示後急いで乗客がホームに集まるというシステムからなのでしょう

か。


ちなみにですが、この時乗車した列車は最高時速350km出ていました。

線路がほぼまっすぐで平坦なので、スピードも出ますね。

列車からの景色はこんな感じです。


パリ東駅を過ぎると割とすぐに、のどかな田園地帯にであることができます。


こちらはアルザスの近く


ゆったりとしていますね。


向かって右側にはフランス北東部 シャンパーニュ・アルデンヌ地域圏へいくTERが

見えます。

TERは地域圏の急行列車で、各地域で運行されている列車のようです。

地域への観光などを促す可愛い列車になっていますね。

シャンパーニュ・アルデンヌ地域圏はマルヌ県、アルデンヌ県、オーブ県、オートマルヌ県

で構成されています。地図では下の位置になります。


パリの駅舎といえば、モネやマネの描いた サン・ラザール駅 Gare Saint Lazareが

思い浮かばれますが、どこの駅も絵になるような美しい建物だと思います。










2024年4月21日日曜日

海外の素敵な建物や駅舎②フランスのストラスブーグ駅Gare de Strasburgとコルマール駅Gare de Colmar

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物や駅舎などをご紹介していくシリー

ズの2回目。今回は フランス・アルザス地方のストラスブルグ駅Gare de Strasburgと

コルマール駅Gare de Colmarの駅舎を中心に記事にしたいと思います。

ガラスで作られた船のような形・・こちらがストラスブーグ駅です。

ストラスブーグにはEUの本会議場があるからでしょうか、外観はモダンな駅舎です。

この街はアルザスシャンパーニュアルデンヌロレーヌ地域圏の首府、かつてフランスとドイ

ツの歴史に翻弄された歴史のある街です。

地図でもわかるようにすぐ東にライン川が流れ、隣はドイツになります。

駅舎のデザインとは異なる木組みの家が中心の街並みですが、ちなみに街の建物は

このような感じです。


ストラスブーグの美しい建物やデザインについては別の記事でご紹介したいと思います。

それでは、ストラスブーグの駅舎に戻りましょう。


遠くから見ると宇宙船のようです。


この街にはEUの関係の施設や大学などもあるので若い方が多いですね。


ガラスの奥に歴史を感じさせる古い駅舎が見えます。素敵なつくりですね。


外壁を近くから見てみます。


ガラスに街が反射しながら、溶け込んでいるようにも見えます。

ふと思い出したのが、国立新美術館の外観です。

ガラスが波をうっているところなどは異なりますし、マリオンなども異なるのですが、

なぜかこの建物を思いだしたのです。曲面の美しさを感じたからなのでしょうか。

駅の周囲は奥の建物に見られるように、石造りなどの古い建物が多いです。


ガラスの部分を内部から見てみます。

古い駅舎に鉄骨とガラス組の新しい部分をジョイントしているのが素敵です。

時には駅ピアノなども置いてあり人々の憩いの場所にもなっています。


上の写真は、ストラスブーグからパリへの帰路。TGVの中で撮影した写真です。

この時は時速295km出ていました。

ちなみに最高は時速350km出ていたのを記憶しています。驚くスピードですね。

次はコルマールの駅をご紹介します。

同じアルザス地方のコルマール駅ですが、こちらの駅はストラスブーグの駅とは異なり

木組みの街並みに溶け込んだ民家を思わせるような可愛らしく重厚な駅舎です。

コルマールはストラスブーグから電車で30分ほどのところに位置しています。
駅舎の前には池と広場があり、ゆったりとした時間が流れているようです。

駅舎をいろいろな角度で見てみます。

SNCF フランス国鉄の文字がよく見えますね。

駅前の池越に、駅の反対側を見ると立派な建物が並んでいるのが見えます。

コルマールの可愛い通りとは距離があるので、人通りはそれほどは多くないようです。

駅舎から少し離れて線路の方を見るとこのような感じです。」

この駐車場の前にバス乗り場があり、リクヴィルなどへいくバス停になっています。
駅前から可愛い通りの方へいく方向を見るとこのような感じです。

おしゃれなマンサードっぽい屋根の建物が見えます。


ちなみにコルマールの街中はこのような感じ。

ストラスブーグと同様、木組みの可愛い建物が多いのですが、街中が絵本から出てきたよう

に可愛らしく設えてあります。

コルマールの街の建物などについては、後日詳しく記事にしたいと思います。

コルマール駅のホームです。古いホームですね。コルマールの観光などにもバスなどを利用

する方が多いのでしょうか。ストラスブーグなどと比べても静かな駅でした。

ストラスブーグからコルマール駅に向かう途中セレスタSelestaで電車を乗り換えました。

セレスタの位置はこちら。

ストラスブーグの南、もう少しでコルマールというところにある街です。

ホームからの景色も穏やかでいかにもAlsaceという感じで、コルマールへの期待も

膨らみます。

煉瓦造りの建物が多いようです、


今回はアルザス地方のストラスブーグStrasburgとコルマールColmarという2つの駅舎を

比較しながらご紹介してみました。


日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...