今回の美しい建物は イタリア・パドヴァにあるサンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂
Basilica di Sant'Antonio da Padova です。
パラーディオの作品を色々と見た後、ビチェンチャからミラノまでの帰路、電車でパドヴァ
に立ち寄りました。
トレニタリアのローカル列車 Trenitalia Regionaleに乗り30分くらいで到着です。
パドヴァにはイタリアで2番目に古い大学であるパドヴァ大学があるところだと
(1222年設立)塩野七生様の著書で読んだ記憶がありましたが、駅に到着すると学生らしい
人たちが大勢電車を待っていたり、また電車に乗り込んだりと他の土地とは違った空気を
感じました。
トレニタリアのパドヴァ駅 Stazione FS di Padova 駅の列柱もさすがという感じです。
駅前の様子です。街中にはトラムが走っており、道も広く整備されて移動しやすいです。
サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂 Basilica di Sant'Antonio da Padovaの前に
スクロヴェーニ礼拝堂へ立ち寄ります。
時間の関係で、ジョットーのフレスコ画が描かれているスクロヴェーニ礼拝堂の内部には
入れなかったのですが、この建物がある古代ローマの競技場「アレーナ」の庭や内部で
歴史を感じることができました。
ジョットーのフレスコ画についての案内板です。
アレーナにはかつてこの地にあった遺跡から出土したものが展示されています。
床のモザイクタイルひとつをとっても美しい造形美を感じます。
どのような意味があったのでしょうか。
それでは、サンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂 Basilica di Sant'Antonio da Padovaを
目指していきます。
来訪者が多いというこのカトリック聖堂の前には広い道が続いており、聖堂の前には広場
Piazzza del Santoがあります。
パドヴァの聖アントニオ聖遺物が保管されているそうです。
このサンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂 Basilica di Sant'Antonio da Padovaでまず目をひ
くのはその外観です。
ファサードはロマネスク様式で、間口37メートル、高さ28メートルの大きさを誇っています。
(出典:SANT ANTHONY AND HIS BASILICA :Guide and life of our Saint
EDIZION MESSAGGERO PADOVA. ) この聖堂の売店で購入しました。
5つのアーチはゴシック様式、クーポラはビザンチン様式、鐘楼にはイスラム様式が取り
入れているなど異なる様式の調和が素晴らしい建物です。
正面のドアは19世紀の建築家カミッロ・ボーイトの作品でドア上の絵は15世紀の宗教画家
マンテーニャの複写であると前述のガイドブックに書いてあります。
また、正面広場にはドナテッロ Donatello の作品のガッタメラータ騎馬像 Gatamelata
が置かれています。この ドナテッロ Donatello の代表作は1453年に設置されましたが、
ルネサンス期に作られた最初の騎馬彫刻銅像であり、また古代ローマの騎馬彫刻銅像を復活
させた最初の銅像だそうです。
違う角度から見てみます。
建物外観を違う方角から見てみます。
クーポラや鐘楼やバットレスの構造がよくわかるかと思います。
それではこの建物の中はどのようになっているのでしょうか。
前述の(出典:SANT ANTHONY AND HIS BASILICA :Guide and life of our Saint
EDIZION MESSAGGERO PADOVA. ) からの内部案内になります。
案内図13のMagnoliaCloister. マグノリアの四角い中庭 に入りましたが
他へは礼拝の関係もあって入っていないので、
(出典:SANT ANTHONY AND HIS BASILICA :Guide and life of our Saint
EDIZION MESSAGGERO PADOVA. )
から 内部をご紹介いたします。
案内図1 のTHE ORATORY OF SAINT GEORGE
案内図3 のTHE INTERIOR
案内図4 のTHE CHAPEL OF SAINT ANTHONY
案内図5 のTHE CHAPEL OF THE BLACK MADONNA
案内図6 のTHE CHAPEL OF BLESSED LUKE
案内図7 のTHE RADISL CHAPELS
案内図8 のTHE CHAPEL OF THE RELICS 案内図9 のTHE CHAPEL OF SAINT JAMES 次回はMagnoliaCloister. マグノリアの四角い中庭 やこの聖堂の周辺の素敵な建物を
記事にしたいと思います。