2024年1月6日土曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑦ イタリア・ビチェンツァのパラーディオPalazzo Barbaran da Port 1️⃣

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物の窓やドアをご紹介していくシリーズ

です。

今回はイタリア ビチェンツァ vizenzaのアンドレア・パラーディオ Andrea palladio 

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Portのことを記事にいたしました。

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Portは 下はイオニア式 上がコリント式の柱で

飾られた2階建ての館です。

ファサードの窓廻りの装飾が他の建物よりゴージャスな感じで、華やかな印象です。

角敷地が不整形なのですが、できる限り左右対称にするためのデザインが取られている

とのことです。

あいにく ファサードの写真が撮れなかったのですが、中庭の素晴らしい柱と装飾部分の

写真を。

パラーディオ博物館 Palazzo Barbaran da Port




パラーディオ博物館を含むビチェンツァにあるパラーディオ作品所在地の地図になります。

出典:「ルネッサンスの黄昏パラーディオ紀行」丸善株式会社 渡辺真弓著・香山壽夫監修

建物も素晴らしいのですが、内装や展示物、パラーディオの作品の模型などもあります。



内部のギャラリー

ライブラリーなどもあります。

内部もシンメトリーデザインで、床・壁・天井などの装飾が美しいです。


他の部屋の天井も ローマを彷彿とさせるインテリアです。


床の石の貼り方や壁のデザインなども素晴らしいです。


天井のデザイン 


廊下は腰部分下を装飾し、上部は薄いグリーンにレリーフが施されています。

模型をはじめとする パラーディオの作品についての展示のあるスペースより

ラ・ロトンダ La Rotonda (Villa Alimerico Capra)の模型の写真です。


柱上の飾りも忠実に再現されています。

このような模型を見ると自分が学生だったころを懐かしく思い出します。

(自分はこのような立派な建築模型は作れなかったし今も作れませんが。。)

建築を学んでいる方などにとっては とても参考になるのではないのでしょうか。

パラーディオ博物館については、次の回でも他の写真などをご紹介いたします。


2023年11月11日土曜日

海外の素敵な建物やデザイン⑥ イタリア・ビチェンツァのオリンピア劇場

これまで訪ねた建物の写真の中から、海外の素敵な建物やデザインをご紹介していくシリーズ

です。

第6回目はイタリア ビチェンツァ vizenzaで見たアンドレア・パラーディオ

Andrea palladio の自邸やオリンピア劇場など彼が手掛けた建物のことを記事にいたしました。

第4回、第5回でもご説明させていただきましたが、

Andrea palladioは建築史で最も影響力のあった建築家、初めて建物の設計図を描いて建てた

建築家などとの説明を受けました。

イタリアの1520年代から16世紀末までの美術についてはマニエリスムと呼ばれていますが

この時期に活躍した建築家がAndrea palladioと言われています。


⭐️パラーディオの家  (自邸であったという根拠はないですが)


コルソ・パラーディオ corso Palladioの東端近くに建つこの建物は「パラーディオの家」と

呼ばれ ゲーテの「イタリア紀行」でもその構成の形を讃えられている建物です。

間口は狭いですが高さを強調する装飾のバランスとオーダーが3階床までせせり建っている

ところが素晴らしい品格を醸し出しています。

開口部の大きさと配置など(3階開口と同じサイズの窪みを1階上部に持ってきている)

素敵ですね。


⭐️Palazzo Chiericati パラッツオ・キエリカーティ


この建物が荘厳に見えるのは、実際の敷地が間口に対し奥行きがなかったので

パラーディオが市に対して、公共の歩道として5メートルほど前に出すことをお願いしたと

言われています。そのため、1、2階とも前面ファサード部分が前に迫り出し列柱が美しく

並んでおり、2階中央部に広い空間をとることができたそうです。

上部の彫刻とともにエレガントな様相を呈していますね。

現在は市立美術館として使われているそうです。


⭐️オリンコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro Olimpico


パラーディオ最後の作品 と言われる「木造による古代劇場の再現」オリンピコ劇場

入り口からして ローマの門 を思いおこさせます。

着工後間もなくパラーディオは亡くなったそうです。

古代ローマの劇場を手本にしたそうですが、この劇場は半円ではなく扁平な半楕円形です。


⭐️オリンピコ劇場 テアトロ・オリンピコ Il Teatro  Olimpico 門をくぐると


門をくぐるとローマのような彫像が出迎えてくれます。

外壁も古い煉瓦など 歴史を感じさせてくれます。


⭐️テアトロ・オリンピコ 中に入ると通路には


通路を通ると ギリシャ神話の英雄たちが出迎えてくれます。


⭐️テアトロ オリンピコ オリンピコ劇場 ついに劇場へ。


本物の風景のような遠近感。深い色彩感。

このは フロンス・スケナエという建物のファサードのように作られた固定背景です。

これも全て木造で両側のニッチの中や柱の上には彫像が置かれています。


⭐️


観客席の背後のコリント式柱列も木造だそうです。

柱上の欄干にも彫像が並んでおり 天井の空と相まってローマを彷彿させます。


⭐️テアトロ・オリンピコ オリンピア劇場 前面ステージの下はこのように

ステージ下はこのようにアジャストフロアになっています。

向かって右の壁も正面同様 ニッチないや柱上に彫像があります。

⭐️テアトロ・オリンピコ オリンピア劇場 Il teatro Olimpico


舞台正面を引いて見てみました。

ヴィチェンツァの街はパラーディオを主役とした劇場に見立てられるそうです。

街の中でも狭い道の奥に彼の建築が見えたりしました。


⭐️Stazione FS  Vicenza                        Trenitalia  binario




日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...