2023年9月22日金曜日

ラヴェンナ。クラッセの聖堂の美しいモザイクアート

 ラヴェンナのサンヴィターレ聖堂後陣のモザイクタイルも歴史の重みを感じられる重厚なものでしたが、今回記事にするクラッセにあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂のモザイクもため息が出るようなモザイクアートです。


クラッセはラヴェンナとリミニを結ぶ鉄道(イタリア国鉄)のある静かな駅です。
その駅から徒歩10分弱のところにサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 
Basilica di Sant'Apollinare in Classe」あります。
この聖堂は6世紀に 初代キリスト教美術最大の教会で、ウルシチーノ司教の命により銀行家ユニアヌス・アルゲンタリウスのお金で建造されたとのことです。

内部はギリシャ大理石でできた24本の柱、その奥にモザイクの草原の緑、羊の純白、松林の輝きなどが石・モザイクの色彩で満ちていて、心が洗われるような気持ちにしてくれます。


祭壇も厳かながら美しつ設えられていました。
中央身廊上部の壁画はラヴェンナ大司教たちの肖像画で、18世紀のモザイクだそうです。

こちらの内部を一目見たくて、遥々と旅をいたしましたが1500年ほどの時を経ても美しく残るこの聖堂の佇まいを見る事ができるのは本当にありがたい事だと、このまま後世にも残して伝えてほしいなと考えさせられる旅になりました。


建築様式はビザンチン様式だそうです。聖堂を出たところにbookshopがありましたので、イタリア語版と日本語版で書かれたラヴェンナの歴史の書籍やマグネット(海外旅行の定番土産でしょうか)など購入しました。この聖堂の美しさを動画でご紹介させていただきます。

イタリア国鉄でボローニャからリミニ方面の電車に乗ってラヴェンナ・クラッセです。駅前なども落ち着いて静かな治安の良いところです。機会がありましたらぜひ訪問されることをお勧めします。




2023年9月20日水曜日

ラヴェンナ。サン・ヴィターレ聖堂の美しいモザイク

 イタリア東部ラヴェンナには美しいモザイクを残す建築物が多く残っています。

家づくりにあたっていろいろな建物などを見ることができると、自分の家に取り入れたいデザインのヒントが生まれますね。建築デザインの勉強にも(色々な意味で可能な範囲で)多くの建築物を見て多くのことを感じ取ることが大切なことの一つです。


コロナ禍以前に、このイタリア ラヴェンナにあるサン・ヴィターレ聖堂などを見る事ができました。

後陣のモザイクが皆が言うようとても美しく、時の流れを感じられましたので、記事にしてみました。



サン・ヴィターレ聖堂 Basilica di San Vitaleは 527年にエクレツィオ司教の構想により計画され、548年頃完成したといれわれていますので、約1475年程きれいな形を残していることになります。


モザイクの色彩などからビザンティン様式の影響がうかがえるとのことです。
ちなみに、内陣部のモザイクはローマ・ヘレニズム様式の影響を受けているといわれています。この建築様式や、内陣と後陣の比較などは改めて記事にしたいなと思っています。後陣の半ドーム部の中央には水色の球に腰掛けている救世主キリストが描かれ、両脇には天使を従えています。

その下に広がる草原には4つの川と青い庭がありますが、全て美しいモザイクで描かれています。


住宅などの空間には、もちろんこのような大掛かりなモザイクなどは難しいことが一般的かと思いますが、部屋の一角や少しのスペースなどに絵にように美しいモザイクタイルなどで自分らしさを表現できるといいですね。




ラヴェンナへはボローニャ方面から電車 イタリア国鉄で行く事ができます。
港近くの美しい街です。ラヴェンナ駅からクラッセの聖堂までタクシーで行って、クラッセからラヴェンナまで電車で戻ったのですが、🚕の運転手さんも気持ちよく連れていってくださる方で安心でした。機会がありましたらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

日本の素敵な建物や庭園④皇居東御苑の諏訪の茶屋

 前回ご紹介した和田倉噴水公園のすぐ近くにある皇居東御苑は、 その庭園や林の美しさもさることながら、歴史ある建造物なども多数あり、 日本の美しい建物を見ることができます。 大手門から入り大手三の門を抜けると、左手(写真右)に百人番所などがあります。 長さ50mを超える建物だそう。...